結局のところその程度の自浄作用しか働かないなら、いっそ何もしない方が良かったのでは?

裏金議員、非公認10人以上へ 石破首相、森山幹事長らと調整 | 毎日新聞
石破茂首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー裏金事件で不記載があった現職国会議員・支部長のうち、新たに複数人について公認を認めない調整に入った。これまでに6議員の非公認が固まっていたが、最終的には10人以上となる見通し。


単にブレてるだけなのか、党内様々な意見を聞きつつ、また世間の顔色も伺いながら態度を変化させているのか、その実情はよく解りませんが…


私は当初、今回の衆院解散は、ある意味石破首相の身投げ解散だと思ってました。
と言うのが、一連の裏金問題や旧統一教会問題って、そもそものところ、その大半、大部分が自民党の旧主流派、安倍派の問題ですしね。


で、当初は、裏金問題や旧統一教会問題に関しては事実上一切お咎めナシで、そのまま解散総選挙に突入… の流れだった。
まあ、聡明な石破首相だったら、それでは破滅的な大敗を喫する事は十二分に承知していた筈。
しかし、それでも強行した。
首相就任前に衆院解散宣言、という、おそらく前代未聞の禁じ手を使ってまで。


それってつまり、


「石破政権はともかく(まだ何もやってないし)、ここまでの自民党、体質から体制から、何も弄らずありのままの状態で解散総選挙に臨みます。どうぞ国民の皆様方、『ここまでの自民党』をご審判下さい。」


って事だったのかなと。


一応、党内(主に旧安倍派)に筋は通した。
公認もするよ。君が望むなら。
しかし、それでも落選する様なら、それはオタクらの問題だ、と。


ある意味それって潔しだから、それ以上の禊って無い。
仲間内に筋を通した上で、それで結果的に自民党内の病巣も、国民の審判によって取り除かれ(おそらく壺・裏金議員は全員討ち4に)、且つ仮に政権交代が無ければ、そこからが石破政権の本当の意味での始まりだ、と。


まあ、かなり荒っぽい党内手術ですわな。
事実上の旧安倍派の排除。
それに国民を巻き込むな、テメーらの内々で処理せいよ、って話ですが。


かつて、こんな身投げ解散を行った方がいらっしゃいましたよね。
それは他でもない、今回政権交代を掲げている、立憲民主党の現代表の野田氏。
身投げで安倍の「ニッポン(の利権)を取り戻す」に政権を譲った野田氏が、巡り巡って石破首相の身投げで、また政権が返ってくる。
なんともドラマやん。なんて思ってました。


しかし石破首相も、どういう事情があるのかは知りませんが、身投げ直前でグスグズしてたら、ちょっと興醒めですわなぁ。
従来の石破節で、潔くズバッと、


「裏金・壺議員は金額・関わりの多寡問わず、全員非公認と致します(キリッ」


くらいやれば、だいぶ評価は変わっていたでしょうけどねぇ。
まあそれって国民感情から言えば、解散総選挙をやるなら最初からそうしてて当然の話なんですが。


今回の騒動で思ったのが、小泉元首相(パパ小泉の方)って良くも悪くも、稀代のポビュリスト・パフォーマーだったんだなぁ、と…
だって、小泉元首相だったら、


「裏金・壺議員は全員非公認だ!! 反対する者は抵抗勢力だ!! この機会に自民党をぶっ潰す!!」


なんて、当たり前の様に言ってそうですもんねぇ。
ま、あの小泉政権あたりから、日本の「失われた〇年」が本格的に始まる訳なんですが…(汗


もう日本に、失ってる時間的余裕なんてとっくに無い筈なんですけどね…(汗
とにもかくにも、いつまでも政局やってる場合じゃないんで、早く腰を据えて、まともな政治を当たり前にやって下さい…


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